使徒言行録

使徒言行録講解説教要旨⑨

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使徒言行録 4:1-22

「唯一の救い主」

「この方こそ、『あなたがた家を建てる者に捨てられたが、隅の親石となった石』です。ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです」。とペトロは言う。神が人間のために送ってくださった救い主を、人間は十字架につけた。隅に捨て去った。しかし、神はそのようにして捨てられたお方を、かえってその家でもっとも重要な隅の親石とされた。御子を殺した人間の罪を、神は救いへと転じてくださったのである。

そして、このお方の他、だれによっても救いは得られない。それは、大胆な主張のようにも思える。それよりも、救いに至る道はいくつもあり、各々自分の好きなものを選べば良いと言う方が易しいかもしれない。しかし、ペトロがこのように言うのは自然なことである。それは、すでに主イエスの十字架と復活によって救いは起こったからである。その救いはそれ以前、以後にいくつかあるのではなく一度きりのものである。ペトロはまずこの十字架と復活について語り、だからほかのだれによっても救いは得られないと言っているのである。

神はただ主イエスの十字架と復活によってのみ、わたしたちを救ってくださった。神の独り子の血によってはじめて贖うことができるもの、それが人間の罪であったのである。受難節の中にあって、このことを知りたい。そして、その上に与えられた救いの恵みを味わう者でありたい。

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