使徒言行録

使徒言行録講解説教要旨②

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使徒言行録 1:12-26

「人の心をご存知である主」

人々はバルサバと呼ばれユストともいうヨセフとマティアの二人を立て、「すべての人の心をご存知である主よ、この二人のうちのどちらをお選びになったかを、お示しください」と祈った。そしてくじを引くと、マティアに当たった。こうしてマティアが新しく使徒に加わった。

もし人が選んでいたら違う結果になっていたかもしれない。ヨセフもまた、優れた人物であったはずだからである。

しかし、神の選びは人間のそれとは異なる。神は人の心をご存知であるからである。神がダビデを王として選ばれたとき、やはり神は心を見てお選びになった。「容姿や背の高さに目を向けるな。(中略)人は目に映ることを見るが、主は心によって見る」(サムエル記上16:7)。

だが、それは単純に心の清いものを神は選ばれるということではない。ダビデもまた純粋とはいえないことは、後の彼の過ちからも明らかである。

それは、ここで演説をしているペトロについても同じである。彼はユダについて語っているが、主イエスを裏切ったという点では彼も同じである。彼は主イエスを見捨てて逃げ、また三度も主を否んだのである。ペトロ自身、罪人としてユダのことを語っている。

そのペトロを神は選び、このように語る者としてお立てになる。ペトロの心をすべてご存知であるにもかかわらずである。

同じように、神はわたしたちの心をご存知でありながらわたしたちを選び、救ってくださった。この恵みにお応えするものでありたい。

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